香りの系統で選ぶ:柑橘・樹木・ハーブ系の特徴とは?

目次

“好きな香り”がわかる第一歩

「香水やお香、アロマを試してみたいけど、種類が多すぎてよくわからない」
「そもそも、自分がどんな香りを好むのかもピンとこない…」

そんな“香り初心者さん”におすすめなのが、「香りの系統」で選ぶ方法です。
香りにはいくつかの“グループ(系統)”があり、それぞれに感じ方や印象の違いがあります。

今回は中でも親しみやすく人気の高い 「柑橘系」「樹木系」「ハーブ系」の3つに絞って、特徴や選び方のヒントをご紹介します。


香りの系統とは?|“なんとなく好き”を言語化するヒント

「爽やか」「落ち着く」「自然っぽい」など、香りの好みを言葉にするのは意外と難しいものです。
そんなときに役立つのが、“香りの系統”という分類。

よく使われる主な系統には以下があります👇

  • 柑橘系(Citrus)
  • 樹木系(Woody)
  • ハーブ系(Herbal)
  • ※そのほか:フローラル系・スパイス系・樹脂系・ムスク系など

今回は特に使いやすく、アロマ・お香・香水など幅広いジャンルで親しまれている3系統に注目してご紹介します。


1. 柑橘系(Citrus)|爽やかさと軽やかさで気分転換にも

代表的な香り: レモン、オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、柚子 など
第一印象: フレッシュ・明るい・みずみずしい
合うタイミング: 朝のリスタート、外出前、気分転換したいとき

特徴メモ✍️
柑橘系は香り立ちが早く、気持ちをすっきりさせたいタイミングにぴったり。
香水ではトップノート(最初に香る部分)に多く使われることが多く、クセが少なく、幅広い年代や性別で人気があります。


2. 樹木系(Woody)|静けさや穏やかさを感じる香り

代表的な香り: サンダルウッド(白檀)、シダーウッド、ヒノキ、伽羅、パチュリ
第一印象: 落ち着き・重厚感・自然の深み
合うタイミング: 就寝前、読書や瞑想、穏やかな夜のひととき

特徴メモ✍️
“森林浴”のような静けさを連想させるのが樹木系の魅力。
派手さはないものの、空間にじんわりと溶け込むような香りで、日常の中で“ゆるやかに整える”時間に寄り添ってくれます。


3. ハーブ系(Herbal)|自然体で過ごしたいときの透明感

代表的な香り: ラベンダー、ローズマリー、ユーカリ、ミント、タイム
第一印象: ナチュラル・清潔感・すっきり
合うタイミング: リラックスしたいとき、集中したいとき、静かな夜

特徴メモ✍️
ハーブ系は植物そのものの香りが感じられることが多く、「自然な清涼感」が特徴です。
香り自体の強さよりも、空間全体の空気感が変わるような感覚で、使うシーンも幅広いです。


系統別まとめチャート

香り系統代表例印象・雰囲気合うシーン香りの傾向
柑橘系レモン・柚子明るい・爽快・軽やか朝・気分転換・外出前立ち上がりが早い
樹木系白檀・ヒノキ静か・落ち着き・深み夜・休息・読書時間余韻が長め
ハーブ系ラベンダー・ミント自然・透明感・すっきり緊張を和らげたいとき・集中したいときシャープでナチュラル

自分の「好きな香り系統」を見つけるには?

次のような質問を自分にしてみると、ヒントが見つかるかもしれません:

  • 香りを使うとしたら、どんなとき?(朝?夜?リラックスタイム?)
  • 柔軟剤や香水などで「これ好き」と感じる香りは?
  • 嫌いではないけど「なんとなく違うかも」と思う香りは?

私自身、初めてのお香はウッディ系🌲選びました。
こうした“実体験に基づく気づき”が、香りとのよい関係の第一歩になるのかもしれません。


よくある質問(FAQ)

Q. 柑橘系とハーブ系って似ていませんか?
→ 第一印象は爽やかで共通する部分もありますが、柑橘系は“明るさやフレッシュさ”、ハーブ系は“植物の自然な清涼感”や“深み”が印象として異なります。

Q. 複数の系統をミックスしても大丈夫?
→ もちろんOKです。例えば「柑橘×樹木」などはバランスがよく、初心者にも人気のブレンド。気分に合わせて自由に楽しんでください。


まとめ|香りの“系統”は、自分を知るヒントになる

香り選びに「正解」はありません。
大切なのは、「どんな気分のときに、どんな香りに心地よさを感じるか」。

柑橘系のすっきり感
樹木系の静けさ
ハーブ系のナチュラルさ

そんな違いに気づくだけで、香りのある暮らしがグッと楽しくなります。
まずは、自分の“好きな系統”から試してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

はじめまして。
このメディア「香りの暮らし」を運営しているKoiChanです。

私はかつて、日々の忙しさや人間関係に心がすり減っていた時期がありました。
深呼吸すら忘れ、気持ちを切り替える方法もわからなかった──

そんなある晩、なんとなく焚いた一本のお香が、
部屋の空気を変え、思考をゆるめ、幸せが記憶が蘇り、気づけば本来の自分を思い出すきっかけになっていました。

それ以来、「香り」は趣味や癒しの枠を超えて、
“自分を整えるためのスイッチ”として、私にとって欠かせない存在になりました。


このメディアでは、「香りとともに暮らすという選択」をテーマに、
お香やアロマのある暮らしを、生活者の目線でわかりやすく発信しています。

☑︎初心者にも伝わるように、香りの選び方・使い方・楽しみ方を
☑︎感覚だけでなく、製造背景や文献・研究情報も取り入れて
☑︎専門家ではない立場だからこそ、身近でリアルな情報を

香りに“正解”はありません。
だからこそ、「これ、なんかいいかも」と思える体験が、暮らしにひとつでも増えたらうれしい。
そんな気持ちで日々記事を書いています。


「匂いフェチで、いいじゃない。」

香りが好き。香りに癒される。
それって、本来の自分の感覚を取り戻すことだと思うんです。

香りは、目に見えなくても、確かに「空気を変える力」を持っています。
あなたの毎日に、もうひとつ深呼吸のきっかけが届きますように。


香りの暮らし 編集部

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